朱の盆はゲゲゲの鬼太郎ではぬらりひょんの手下!妖怪としての強さは?
妖怪漫画である「ゲゲゲの鬼太郎」では、シリーズを通してのライバルとしてぬらりひょんがいます。そしてそのぬらりひょんの手下としていつも一緒にいる赤い顔をした妖怪が居ると思います。
この妖怪は「朱の盆」と言い、朱の盆はぬらりひょんの部下としては最古参となっています。朱の盆はシリーズを通して強くなっていくのが特徴的で、なかなか面白い妖怪です。
そこで今回は、一般的な妖怪としての朱の盆について紹介をしつつ、ゲゲゲの鬼太郎においての朱の盆はどんな感じになっているか解説していきたいと思います。
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目次
朱の盆とはどんな妖怪?
出典:Wikipedia
朱の盆(しゅのぼん)とは福島県に伝わる妖怪なのですが、朱の盆の本当の名前というのは本来は別にあり、それが朱の盤(しゅのばん)です。
朱の盤は細川幽斎の源氏物語の中で「朱ノ盤トイフ絵巻物語アリ」と書かれており、朱の盤存在そのものは古い絵巻物語からあったということになります。
朱の盆はターゲットに対して怖い顔を何度も見せて、そのターゲットを死なせてしまうという妖怪として描かれています。
江戸時代に会津の浪人であった三坂大弥太(みさかだいやた)が集めた怪談集の中で、この朱の盆に関する話が2つありますので紹介したいと思います。
朱の盆の怖い話その①舌長姥と手を組む朱の盆
妖怪うぉっち?227
— ヒロブ☆ワイルドだろう (@171718Bu) September 28, 2015
昔舌長姥という化け物が人を騙し全身の肉を舐め取ると…其れを手伝いするのが妖怪朱の盆。元々は朱の番だったらしいですw 朱のばん朱のびん朱のぶん朱のべん朱のぼん!バンザイって(笑)でも舐めてると魂抜かれちゃいますよ… pic.twitter.com/EkWnYXVEzp
越後と言われる現在の新潟県から、江戸に向かって旅をしている男性2人が居ました。
途中で道に迷い、辺りもすっかり暗くなってしまった際に、とあるあばら家を発見してその家を訪れてみました。
するとそこには老婆が住んでおり、泊めてくれることになります。男性のうち一人が泊まってから早々に眠ってしまい、もう一人の男性はぼーっとしていました。
すると宿を貸してくれた老婆が熟睡している男性の前にやってきて、1.5メートルという長さの舌で男性の頭を舐め始めます。
起きていた男性はその光景に対して気持ち悪さを感じていたのですが、その時
「舌長姥(したながうば)、何をしている。はやくやらないか」
という声が聞こえてきました。老婆が「お前は誰だ」と聞き、
「俺は朱の盤坊だ、手伝ってやる」
入ってきたのは1.8メートルを超える大きさの赤い顔の坊主でした。男性はその坊主を見るや所持していた短刀で坊主を斬りつけます。
坊主は消えたものの眠っていた男性は老婆に連れ去られてしまい、その瞬間に家も同時に消えてしまいました。
取り残された男性は夜が明けてから周りの探索をしますが、とある草むらのところに老婆に肉を舐め取られて白骨化してしまった男性の遺体があったそうです。
朱の盆の怖い話その②何度も顔を見せて死なせる
【朱の盆】大きな顔は朱を流したように赤く、髪は針のようで、額に1本角、目は星のように輝き、口は耳まで裂け、牙を噛み鳴らす音は雷が轟くようだという。のっぺらぼうの様に続けて同じ人を脅かす、いわゆる“再度の怪”。舌長婆とコンビ。 pic.twitter.com/vSUSYYsXkd
— 画図百物語bot (@gazu100youkai) September 14, 2021
山田角之進という侍が会津の諏訪の宮に朱の盤という化け物が出るという噂を聞きつけ、朱の盤の正体を探るべく夜中に諏訪の宮へと向かいました。
その途中で自身とはまた別の侍に出会ったため、その侍に
「朱の盤というものを知っているか」
と聞きました。するとその人物は
「それはこのようなものでござるか」
と言い、見せた顔というのが、
- 真っ赤な顔
- 髪が針になっている
- 額には角1本生える
- 目はギラッとしている
- 口は耳まで裂けている
- 口には牙があって鳴らす音が雷のよう
という恐ろしいものでした。それを見た角之進はあまりの恐怖に失神。
失神してからしばらく経って復活した角之進は、二度とあの顔は見たくないと自宅に急いで向かいました。
そしてその途中でとある一軒家があり、女性が一人で留守番をしていました。角之進は丁度よかったと思い、その女性に先ほどの話をぶつけてみました。
すると女性は、
「それは大変な目に会われましたね。それってこんな顔でしたか」
と言って、再びあの恐怖の顔を見せてきたのです。これには角之進も絶望して女性の家を飛び出し、自宅に逃げるように帰っていきました。
無事に家に帰れたものの、角之進はその後に100日間寝込んでしまい、そのまま亡くなってしまいました。
ゲゲゲの鬼太郎に登場する朱の盆はどんな妖怪になっている?
冒頭でもお伝えしたように、「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する朱の盆は永遠のライバルである妖怪の総大将ぬらりひょんの部下という形で登場します。
ゲゲゲの鬼太郎での朱の盆は正直鬼太郎の敵ではなく、且つぬらりひょんにこき使われているというような存在です。
しかし、期を跨ぐ毎に朱の盆は成長していき、最終的に第6期ではぬらりひょんの手下として相応しい実力を兼ね備えるようになりました。
そこでここからは、各それぞれの期において、朱の盆というキャラクターがどうなっているか解説していきたいと思います。
ゲゲゲの鬼太郎第3期での朱の盆
最終章ぬらりひょん編ゲスト妖怪②「朱の盆」
— タリホー@ホンミス島 (@sshorii10281) October 6, 2019
大きな赤ら顔をした鬼の妖怪。アニメでは第3期4話以降ぬらりひょんの忠実な部下として登場する。原作では『鬼太郎国盗り物語』の「妖怪大相撲」で登場。相撲大会の初戦で鬼太郎とぶつかり敗退した。#ゲゲゲの鬼太郎 pic.twitter.com/Bk0C3k006e
朱の盆が最初に登場したのはゲゲゲの鬼太郎の第3期で、この時の朱の盆は小心者の妖怪でした。ですが、このままではいけないと思い一人前の悪党妖怪になるため、ぬらりひょんに頼み込んで手下となります。
当初は人間に化けつつディスコで踊って、その後に正体を晒して人間たちを驚かすという事をしていました。これは先ほどの怪談集でも出てきた「何度も顔を見せる」というものを再現した形になっています。
当のぬらりひょんからは無能者と言われていましたが、一人前の悪党になるべく根気強く従い続けました。
しかし、人間である天童夢子の優しさに触れたことで改心して、最終的に
「あんたはオイラが居ないと誰も悲しまないから、せめて一緒に地獄へ行きましょう」
と言って、ぬらりひょんを道連れにして消息を絶つことになりました。
ゲゲゲの鬼太郎第4期での朱の盆
第4期で登場する朱の盆は、ぬらりひょんの部下というよりも「使用人」みたいな立場になっていました。例えば、
- 主であるぬらりひょんの食事を作る
- 身の回りの世話係
といったように、まるで家政婦という感じで悪党感がありません。しかもこの時の朱の盆のキャラクターとしてはかなりの鈍感で、自身が悪行を働くためにぬらりひょんに利用されているという事自体に気付かないほど。
しかし、彼自身は歴代で一番の怪力の持ち主になっているということで、第3期よりは実力は上がっていると言えるかもしれません。
ゲゲゲの鬼太郎第5期での朱の盆
にしても今日の朱の盆見てると5期の妖怪城の話思い出すな…..攻撃ヒットしたら敵なのに謝られる朱の盆……
— 流羽@低浮上かもしれない。(TLは出来るだけ追うよ!)€•u•€ぞうさんです。 (@gegege_nyanko) December 15, 2019
5鬼「あ、ごめん!!」
5猫「あ ごめん。」
5ぬり「あ ごめん…」
6期ではついに鬼太郎と戦えるまでの戦闘力を手に入れたよ…..(泣)✨😭
第5期に登場する朱の盆はこの時、ぬらりひょんの手下の中では最古参という立場に。そしてぬらりひょんからは評価を受けており、彼からの指令に従って動くというような存在になっています。
第5期ではぬらりひょんの手下に優秀な者が揃っており、いくら最古参と言えどやはり上手くいかなければぬらりひょんから突き放されるということが多々出てきます。
しかし、そんな朱の盆が唯一活躍した時があります。それは妖怪城を覚醒させるための「家鳴り」を集めるとなった時に、この時も鬼太郎との戦闘で苦労し、ぬらりひょんに見放されてしまっていました。
ですが、ショックを受けて泣きながら走って行った先でさまざまな先頭に巻き込まれてしまってボコボコにされるという最悪の展開が彼には待ち受けていましたが、これが結果として家鳴り達から爆笑され、逆にやる気を出したことで妖怪城の覚醒に成功したのです。
これによってぬらりひょんから称賛され、一段と彼は成長することになりました。
ゲゲゲの鬼太郎第6期での朱の盆
朱の盆がガトリング砲を使ってて吹いた😂 pic.twitter.com/5KoU2HoISr
— 真D (@sindonarudo) March 15, 2020
ゲゲゲの鬼太郎第6期に登場する朱の盆ですが、この時の朱の盆は第5期の使用人というイメージは無くなり、ぬらりひょんの秘書のような立場となっています。
朱の盆は今まで小心者で且つかなりの鈍感、そして目まぐるしい活躍もありませんでした。
しかし今回の朱の盆に関しては、間抜けな部分は残っているものの、戦闘力に関しては今までとは全く違っています。
鬼太郎との戦いにおいても、
- リモコン下駄→弾く
- 髪の毛針→痛みはあるが平気
- ちゃんちゃんこ→防いだ上にカウンターを仕掛ける
といったように、鬼太郎のほぼ全ての攻撃が通用しないという実力を持っています。
さらに鬼太郎達が弱点を知るまでかなり苦労させられていたヴォルフガングの攻撃を食い止めてしまうなど、ぬらりひょんの手下として相応しい戦いを見せています。
また、ガトリング砲を使用して武装した兵士を一掃する場面もあり、武器の扱いに関しても長けていると思われます。
いずれにしろ、第6期での朱の盆の扱いは、悪党妖怪としての実力を身に付けたものと言えるでしょう。
ちなみに第6期においてぬらりひょんたちはラスボスとして登場していますが、主であるぬらりひょんは最終的に朱の盆たちを残して自害しています。
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まとめ:ゲゲゲの鬼太郎での朱の盆は成長がメインとなっている
今回はゲゲゲの鬼太郎に登場する赤い顔の妖怪「朱の盆」について解説してきました。
朱の盆は日本に伝わる妖怪として、舌長姥と手を組んで獲物を仕留める手伝いをしたり、何度も顔を見せて驚かせることでターゲットを死なせるという恐ろしい妖怪として語られています。
またゲゲゲの鬼太郎では第3期~第6期までさまざまな形で登場し、期を追うごとに成長していきながら、最終的に鬼太郎の攻撃を全て無効にするほどの実力を兼ね備えていました。
この先ゲゲゲの鬼太郎の第7期が始まるかは不明ですが、もし始まるのであれば、朱の盆はどのようなキャラクターになっているのか注目してみましょう。
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