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子供の姿をした妖怪19選!【座敷わらし・一つ目小僧など】

座敷わらしのイラスト画像

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日本では様々な妖怪がおり、日本に残る伝承・伝説を見ていくと、その数は膨大になります。その中で、子供の妖怪というのも実は多く存在していて、子供の妖怪関連の文献も実際に残っていたりします。

 

そこで今回は、どういった子供の妖怪がいるのか、多くの人が知っている「座敷わらし」や「一つ目小僧」を中心に

  • 座敷わらし
  • 一つ目小僧
  • 座敷坊主
  • 雨降り小僧
  • 岸涯小僧
  • 海坊主
  • かぶきり小僧
  • 袖引き小僧
  • 提灯小僧
  • 豆腐小僧
  • 浪小僧
  • 油赤子
  • 川赤子
  • 天子
  • 木の子
  • 童子
  • あかなめ
  • カシャボ
  • 倉ぼっこ

の19選という形で紹介していきたいと思います。

 

妖怪が出てくる日本の実写映画をこちらで紹介しています。

【邦画】妖怪が出てくる実写映画おすすめ13選【最新作〜昔の作品】

座敷わらし【見た人に幸福をもたらす】

座敷わらしの像の写真

まず最初に紹介する妖怪は、恐らく子供の妖怪の中で最もポピュラーであろう「座敷わらし」です。座敷わらしはご存じの通り、座敷のある昔ながらの旅館で泊まって寝ていると現れるという妖怪ですね。

 

特に岩手県の「緑風荘」がテレビ番組でたびたび紹介されており、監視カメラの映像でもその現象を捉えていますよね。主に座敷わらしはこの緑風荘を中心とした岩手県の旅館によく現れると言われています。

 

そして、座敷わらしを見た人には幸福をもたらすと言われていることから、その恩恵にあやかろうと多くの観光客が訪れます。座敷わらしの特徴としては、年齢は5.6歳が割と有力されていますが、実際は3歳~15歳というようにそこまで年齢自体は定まっていないとのこと。

 

座敷わらしはまさに子供の妖怪と言うだけあって、悪戯好きな性格。わざと自分の存在を示すような行動を起こしてきますが、一つの説として実際にその座敷わらしを見ることが出来るのは家の人間、且つ子供のみが見えるというのがあるようです。

 

いずれにしろ一回でも良いので会いたいと思うなら、岩手県の「緑風荘」が最も出会える確率が高いとされていますので、泊まってみてはいかがでしょうか。

座敷わらしが見える人について書いている記事はこちら

座敷わらしが見える人とは?本当に見たらどうなる?座敷わらしの正体と共に解説

一つ目小僧【見たものを気絶させる】

一つ目小僧のブロンド像の写真

2つ目に紹介する子供の妖怪は「一つ目小僧」です。一つ目小僧はその名の通り「目が一つだけ」しかない妖怪で、額の部分に目があって坊主頭という特徴があり、座敷わらしの次に多くの人が知っている子供の妖怪になると思います。

 

一つ目小僧は人に対して危害を加える妖怪ではなく、座敷わらし同様子供の妖怪ならではの悪戯好きという性格を持っています。

 

古典に描かれている内容としては、江戸時代に江戸の四谷に住んでいた小嶋与喜右衛門がとある武家屋敷に居たのですが、突然10歳ほどの子供が現れて、その部屋にあった掛け軸を上下に動かし始めます。

 

それを見た与喜右衛門がその子供に注意したところ、子供が「黙っててよ」と言ってこちらに振り返ってきたのですが、その子供の目が一つしかない事に気付いた与喜右衛門はそのまま悲鳴を上げて気絶してしまいました。その後20日間寝込み続けてしまいましたが、最後は元気を取り戻したそうです。

 

こうしてみると一つ目小僧は、特に何も危害を加えないただの子供の妖怪ではあるのですが、その顔を見ただけで長期間寝込むほどの衝撃さがあるというところで考えるとある意味危害を加えているのと同じな気がしますね・・・

一つ目小僧について詳しく書いている記事はこちら

一つ目小僧はゲゲゲの鬼太郎では人間と共存している妖怪?伝承や正体についても解説

座敷坊主【寝ている人間にイタズラする】

3つ目に紹介する子供の妖怪は「座敷坊主(ざしきぼうず)」になります。座敷坊主は「屋敷小僧」とも言われますが、座敷坊主は最初に紹介している「座敷わらし」の男の子バージョンだと考えていただければ分かりやすいです。

 

座敷坊主も座敷わらしと同様に枕元に現れたりする妖怪なのですが、この座敷坊主に関して伝わっている伝承によれば、静岡県周智郡奥山村字門谷に現れたと言われています。

 

そして座敷坊主は年齢にして5.6歳くらいの子供で、寝ている人間の枕をひっくり返したり、布団の向きを逆にしたりするという悪戯をしてくるそうです。

 

しかし、実はその座敷坊主の正体と言われているのが、その家で何かしらの形で殺害されてしまった坊主と言われており、その殺害された坊主が家の枕元に現れて悪戯をしているという説が。

 

座敷坊主の正体そのものに関しては分かりませんが、この妖怪自体は人間に危害を加えるものではないとされていることから、仮に現れたとしても放っておくくらいが良いのかもしれません。

雨降り小僧【雨を降らせて人を困らせる】

雨降り小僧のブロンド像の写真

4つ目に紹介する子供の妖怪は「雨降り小僧(あめふりこぞう)」になります。雨降り小僧は中骨を抜いた状態の和傘を被っていて、提灯を手に持っているような特徴があります。

 

雨降り小僧は雨の日の夜になると両手に何かを持っている状態で姿を現すと言われており、その時に持っているのは提灯の場合もあれば、正体がよく分からない物の場合もあるようです。

 

雨降り小僧が被っている和傘を奪って、自身で被るとそのまま抜けなくなるという話や、わざと対象の人間に通り目を降らせる悪戯をしたりするとされていますが、人間そのものに危害を加えようとするつもりはないとのこと。

 

逆に雨降り小僧はその名の通り、雨を降らせたり雨量の調節をすることで生き物の生命を守るという説もあります。

 

雨降り小僧は悪戯好きの面もあれば雨量を調節して生き物を守るという面もあるので、妖怪の中でも貴重な役割を担っていると言えるでしょう。

雨降り小僧について詳しく書いている記事はこちら

雨降り小僧は雨を降らせる妖怪!ゲゲゲの鬼太郎と手塚治虫のアニメについても解説

岸涯小僧【河童に似た妖怪】

岸涯小僧の銅像の写真

5つ目に紹介する子供の妖怪は「岸涯小僧(がんぎこぞう)」になります。岸涯小僧は水の妖怪である「河童」に酷似した妖怪で、川に入って魚を捕まえて食べると言われています。

 

岸涯小僧の特徴としては

  • おかっぱ頭
  • 手足に水掻き
  • 捕った魚を頭から食べる

があり、まさに河童の親戚とも言えるような外観となっていますね。因みにここでは魚を頭から食べると書いていますが、魚以外にも猫や犬、カワウソなども頭からバリバリ音を立てて食べるんだそうです。

 

一応河童に似ているとなっていますが、岸涯小僧の伝承が残っている文献は「今昔百鬼拾遺」以外に無いとのことで、この岸涯小僧自体が創作ではないかとされています。

海坊主【船を破壊する】

海坊主のブロンド像の写真

6つ目に紹介する子供の妖怪は「海坊主(うみぼうず)」になります。海坊主は別名で「海法師(うみほうし)」や「海入道(うみにゅうどう)」と呼ばれる場合があります。

 

海坊主は海に出没する妖怪で一応子供の妖怪とされていますが、その大きさは子供どころの大きさでは無いのが一般的で、中には小さいものもいるというだけの話のようです。主に夜間の海に出没すると言われており、海面から巨大な黒い坊主頭が出てきてその場で航海している船を破壊するという恐ろしい妖怪です。

 

しかし実際は、海坊主が現れてから海が荒れて異常気象に見舞われるというのが基本と言われている関係で、自然現象が原因でそれを「海坊主」として勘違いしている可能性が指摘されているんだとか。

 

一方で別の説として海坊主は群れを成して船を襲う事例が多くあり、もし襲われた場合は櫓で殴るか煙草の煙を出すことで退治できると言われています。

海坊主について詳しく書いている記事はこちら

海坊主は怖い伝説を持つ妖怪!目撃談とその正体とは?

かぶきり小僧【おせっかいなおかっぱ頭】

ムジナの画の画像

出典:Wikipedia

7つ目に紹介する子供の妖怪は「かぶきり小僧」になります。かぶきり小僧は小さなおかっぱ頭に変わった着物を着ている妖怪で、下総(現・千葉県北部、茨木県南部)の山道で出没すると言われています。

 

夜道を歩いているとかぶきり小僧が現れて「水飲め、茶飲め」と言ってくるんだそうで、例え自分が喉が渇いていなくて要らないとしてもしつこく言ってくるとのことでおせっかいな存在と言えます。

 

このかぶきり小僧の正体は「ムジナ」と言われており、この下総の山道では子供の姿に化けて出てくると伝えられているようです。頭を着物で隠して何一つ喋らずに遊んでいることがあり、その着物を剝ごうとすると絶対に離さないとのこと。

 

そして実際に着物を無理矢理剝いだところ、体が毛むくじゃらで人間では無かったことが判明し、林へ逃げ込んで着物を捨ててムジナの姿となって消えてしまったという話が古典に記されています。

袖引き小僧【落ち武者の霊が袖を引っ張る】

8つ目に紹介する子供の妖怪は「袖引き小僧(そでひきこぞう)」になります。袖引き小僧は名前の通り袖を引っ張る妖怪ですが、その際は目の前に姿を現さずに歩いていく人間の袖を引っ張ると言われています。

 

時間は夕暮れの時で、一回引っ張って終わりではなく、まるで自身の存在に気づいてほしいが如く何度も引っ張るということです。(袖を引っ張る→振り返るが誰も居ない→袖を引っ張る→振り返るが誰も居ない…の繰り返し)

 

川越地方でのみこの名称で呼ばれるそうで、ここの場合は袖引き小僧を「袖もぎ様」として信仰されているそうです。

 

一方でこの袖引き小僧の正体は「落武者の霊」とされている話もあり、通行人に対して落武者が助けを求めるために袖を引っ張っているという説が存在しています。

 

正体にはいくつかあるため実際はどうなのか不明ですが、少なくともこの妖怪は人間に対して危害を加えるものではないことだけは事実のようです。

提灯小僧【人を追い越す】

提灯小僧のブロンド像の写真

9つ目に紹介する子供の妖怪は「提灯小僧」になります。提灯小僧はその名の通り提灯を持った子供の妖怪で、主に宮城県で伝わる妖怪になります。

 

雨の中の夜道を歩いているときに姿を現すと言われており、自身を何かが追い越していったと思ったらそれは提灯小僧で、追い越した先でこちらに振り返って見つめてくる。

 

しかし黙っているので追い抜かすと、提灯小僧はまた自分を追い越して振り返りこちらを黙って見つめる、という話があります。

 

なぜこういった行為をしてくるのかは謎ですが、この提灯小僧も上記のことをしてくるだけで人間に危害を加える妖怪ではないそうです。

 

ただこの提灯小僧が姿を現す現場が、1711年~1715年の間の7月15日に理不尽な殺人が起きたところだと言われていて、この話だけを聞くと結構怖いですね…

豆腐小僧【豆腐を持って歩く】

豆腐小僧のブロンド像の写真

10個目に紹介する子供の妖怪は「豆腐小僧(とうふこぞう)」になります。豆腐小僧は頭に笠をかぶった状態で豆腐を乗せたお盆を持っている妖怪です。

 

持っている豆腐は紅葉豆腐と呼ばれる、紅葉の葉っぱの形を模した豆腐で、この豆腐は江戸時代の後期に実際に発売されていたものだそうです。

 

しかし豆腐小僧に関しては文献がほぼ無く、伝承も無いことから創作の子供の妖怪ではないかとされています。

 

豆腐小僧のストーリーでは雨の夜に人の後ろをついていくことはあるものの、悪い妖怪ではなくお人好しな性格であると草双紙には描かれています。

浪小僧【波の音で天気を知らせる】

浪小僧のブロンド像の写真

11個目に紹介する子供の妖怪は「浪小僧(なみこぞう)」になります。浪小僧は遠州七不思議(静岡県西部)の一つに数えられています。

 

その伝承としては、僧侶の行基が母親の体調回復を祈って藁人形を2体作って田植えをさせました。田植えを終えたあとにその藁人形に向かって「災害が起きる時は事前に知らせなさい」と言って現在で言うところの都田川に流したそうです。

 

流した2体のうち1体は漁師が仕掛けていた罠に引っ掛かり、引き揚げた漁師に対して「助けてくれれば波の音で天気を伝える」として助けを求めました。

 

そして助け出された浪小僧は、波の響きが南東から聞こえたら雨、南西から聞こえれば晴れ、という形で分かるようにして、漁に出る漁師の手助けをしました。子供の妖怪の中では珍しい、人を手助けする妖怪ですね。

油赤子【油を盗む火の玉】

12個目に紹介する子供の妖怪は「油赤子(あぶらあかご)」になります。油赤子は火の玉の姿をしており、家の中に入り込んで赤ん坊の姿になったのちに油を舐め、舐め終えたらまた火の玉に戻って消えていくという妖怪です。

 

油赤子はこうした行為を行う関係で「油盗みの火」と呼ばれていて、主に滋賀県の大津市でよく姿を現していたようです。

 

油赤子が生まれた原因は、日本では中世以降に油の精製技術が上がって油が家庭において必需品となったため、油を粗末に扱わないようにするために生まれたと言われています。

 

しかしその正体は魚油や精製されていない油を好んでいたネコではないか、ということで、ただの勘違いだったのではないかとされています。

川赤子【泣き声で人をだます】

川赤子のブロンド像の写真

13個目に紹介する子供の妖怪は「川赤子(かわあかご)」になります。川赤子は川や沼に生息する妖怪で、赤ん坊の姿が特徴的です。

 

川赤子は自身で赤ん坊の泣き声を発して、周辺に来た人間を騙します。様々な箇所から泣き声を出すことで最終的に狙った人間が水の中へ落ち、それに対して面白がる。といった妖怪ですね。

 

川赤子が出現するのは九州地方と言われており、その正体は川で溺死してしまった赤ん坊であるという説があります。しかし、妖怪研究家の村上健司氏や多田克己氏はこの川赤子を「今昔画図続百鬼」の絵から想像された創作の妖怪、または川辺の動物の鳴き声が赤ん坊に聞こえたことから連想されたもの、としています。

 

実際に川赤子の姿を見たという記述が無く、正体も全く分かっていないためこの説は濃厚かと思われます。

天子【高笑いするいたずら者】

テンジのイラスト画像

出典:pixiv

14個目に紹介する子供の妖怪は「天子(てんじ)」になります。天子は八丈島に住んでいる妖怪で子供の姿をしています。天子は洞窟に普段居るのですが、基本的に一人のため寂しく、近所の子供をさらっては一緒に遊ぶという妖怪のようです。

 

天子は悪戯好きで、山番の居る小屋にやってきてはその山番に悪戯をし、怒られたら高笑いしつつ消え去るんだそうです。

 

しかし一方で人を手助けする側面も持っており、ある大干ばつが襲ってきた際に食べるものが無くて困っていた番人が死を覚悟したのですが、この時に大量の何かを投げ入れる音が聞こえたため音のした方へ向かうと大量の木の実や山芋がそこら中に落ちていたそうです。

 

番人が天子がやってくれたのだと思い感謝したところ、天子が高笑いして音を立てながら森の中を歩いて行く様子が分かったそうです。

木の子【山に居る影の妖怪】

木の子のイラスト画像

出典:ピクシブ百科事典

15個目に紹介する子供の妖怪は「木の子(きのこ)」になります。木の子は山の中に居る子供の妖怪で、年齢で言うと3.4歳と言われています。

 

普段は木の葉を服のような形で見に纏っており、姿を現すことはなく影のようであるとされています。実は正体としては河童の一種であるという説があり、これはどうやら濃厚のようです。

 

山仕事で働く人の中で木の子を目撃したことのある人がいて、その際は自身の昼食を盗まれたという話が残っています。

 

兵庫県では、もし山中で木の子に出くわして昼食を取られそうになったら棒を振り回すことで追い払えると伝えられています。

木の子について詳しく書いている記事はこちら

ゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪「木の子」。第3期では森の精霊になっている?

童子【不安定な心から生まれた鬼】

16個目に紹介する子供の妖怪は「童子(どうじ)」になります。童子というのは子供という意味で、最初に紹介している座敷わらしも子供であることから漢字にすると「童子」が付きます。

 

童子はもともと人間の子供で、その子供の心が不安定になった時に「鬼」という形で「童子」になると言われています。もちろん座敷わらしは鬼という意味で名前がついている訳ではありませんが。

 

鬼は妖怪と一緒にされがちなのですが、同じとも言えれば別であるとも言えることから実際のところは不明です。

あかなめ【風呂の垢を嘗め尽くす】

あかなめのブロンド像の写真

17個目に紹介する子供の妖怪は「あかなめ」になります。あかなめは足に爪をもっている童子で、主に風呂、風呂桶にやって来てそこに付いている垢を嘗めて食べる妖怪です。

 

このあかなめはもともと「古今百物語評判」に記されている妖怪「垢ねぶり」のことを指していると言われており、垢ねぶりは荒れた屋敷の中に潜んでいて塵や垢がある場所を好んで食べるそうです。

 

夜中に人が寝ている裏で風呂場に姿を現し、そこについている垢を嘗め尽くして満足したら消えるとされています。

 

人間に危害を加えることは無いのですが、やはり妖怪であることに変わりは無いため、気持ち悪く感じてあかなめが来ないように風呂場を綺麗に保つようにしていたそう。

カシャボ【牛や馬を苦しませる】

カシャボのブロンド像の写真

18個目に紹介する子供の妖怪は「カシャボ」になります。カシャボはもとは河童で、河童が山に移って住んだことで変化したと言われています。

 

カシャボは6.7歳の子供の背丈で、頭に皿を被っていて青い衣を身に付けているとされています。しかし別の説で「犬には見えるが人間にはその姿を見ることができない」とも。

 

カシャボは悪戯好きの妖怪で、主に牛舎の牛や馬をどこかに隠したり、牛や馬に対して涎のようなものを吹きかけて苦しませるそうです。

 

しかしカシャボには弱点があって、それは人間の唾と灰を撒くことで襲わなくなると言われています。なので馬を扱う農家はカシャボに牛や馬が襲われないように必ず灰を撒くようにしていたとのことです。

倉ぼっこ【倉の守り神】

倉ぼっこのブロンド像の写真

19個目に紹介する子供の妖怪は「倉ぼっこ(くらぼっこ)」になります。倉ぼっこは岩手県遠野地方に伝わる倉の守り神として信仰されている妖怪です。

 

倉ぼっこは背丈が子供ほどで、その姿は毛むくじゃらか長い頭髪で体を覆い尽くしているような外観と言われています。

 

倉の守り神とされている妖怪なので、当然ながら人間に危害を加えることは無く、人を手助けするのがこの妖怪の役目になります。

 

伝承が座敷わらしと重なる部分が多いので、妖怪の種類としては座敷わらしと同じ類いになると思われます。

 

倉庫内で色々音をたてたりするそうですが、姿そのものは見せることは滅多に無く、ある伝承では仕事の最中に便意を催した時に倉ぼっこが出てくるとされていることからすぐさま倉を出て出会わないようにしていたと書かれています。

 

とはいえ、倉ぼっこが倉からいなくなってしまった場合、家運が傾いてしまうことから、居るべき存在であることには間違いないでしょう。

まとめ:子供の妖怪は意外と多く居る

今回は「子供の妖怪」について19選という形式で紹介してきました。子供の妖怪は少ないというイメージがあるように感じますが、調べてみると

  • 座敷わらし
  • 一つ目小僧
  • 座敷坊主
  • 雨降り小僧
  • 岸涯小僧
  • 海坊主
  • かぶきり小僧
  • 袖引き小僧
  • 提灯小僧
  • 豆腐小僧
  • 浪小僧
  • 油赤子
  • 川赤子
  • 天子
  • 木の子
  • 童子
  • あかなめ
  • カシャボ
  • 倉ぼっこ

これだけの数の子供の妖怪が居ることが分かります。もちろんもっと居ると思いますけど。

 

ただ子供の妖怪と言うだけあって共通しているのは、「人間に危害を加えない妖怪がほとんど」だということ。むしろ手助けをする妖怪として描かれているものもいました。(悪戯好きの妖怪は多かったですが・・・

 

座敷わらしや一つ目小僧を筆頭として有名な子供の妖怪は居ますが、マイナーな子供の妖怪も多く居ますので、妖怪図鑑や妖怪辞典などの本を買ってみることをおすすめします。

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